【商品名】
P-チェック・S 2回用


【改定年月日】
2012年6月改訂


【添付文書の必読及び保管に関する事項】
この説明書をよく読んでからお使いください。また、必要なときに読めるように大切に保存してください。


【薬効】
一般用検査薬 妊娠検査薬


【リスク分類】
第二類医薬品


【作用と特徴】
一般用検査薬
一般用ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンキット

●99%以上の正確さです。
●尿をかけるだけの簡単操作です。
●使いやすいロングタイプです。
●生理予定日の約1週間後から検査できます。
●1分から判定可能です。
●判定結果が一目でわかります。
●尿をかけやすい大きな採尿部です。
●朝、昼、夜いつの尿でも検査できます。

〔妊娠の早期検査の重要性〕
妊娠している場合、次の生理予定日の頃には、ほぼ妊娠4週間目にあたり、既に胎児の脳や心臓などの諸器官が形成され始めています。このころから妊娠16週目の頃までは胎児の発育にとって主要器官が造られる重要な時期でもあり、また外からの影響を受けやすい時期でもあります。したがって、胎児の健全な発育と母体の健康にとっては、妊娠しているかどうかをできるだけ早く知り、栄養摂取や薬の使用に十分気をつけるとともに、飲酒・喫煙をさけ、風疹などの感染症や放射線照射などに注意することが大切です。
〔検査の原理〕
妊娠すると、hCGと呼ばれるヒト絨毛性性腺刺激ホルモンが体内で作られ、尿中に排泄されるようになります。
P-チェック・Sは、モノクローナル抗体を用いた免疫クロマト測定法により、尿中のhCGを検出する妊娠検査薬です。
この検査薬は妊娠しているかどうかを補助的に検査するものであり、妊娠の確定診断を行なうものではありません。


【使用上の注意】
<してはいけないこと>
●検査結果から、自分で妊娠の確定診断をしないでください。
○判定が陽性であれば妊娠している可能性がありますが、正常な妊娠かどうかまで判別できませんので、できるだけ早く医師の診断を受けてください。
○妊娠の確定診断とは、医師が問診や超音波検査などの結果から総合的に妊娠の成立を診断することです。

<相談すること>
1.不妊治療を受けている人は使用前に医師に相談してください。
2.判定が陰性であっても、その後生理が始まらない場合、再検査するか医師に相談してください。

<その他の使用上の注意>
検査時期に関する注意
1.生理周期が順調な場合
この検査薬では、生理の周期が順調な場合は、生理予定日のおおむね1週間後から検査ができます。しかし、妊娠の初期では、人によってはまれに尿中のhCGがごく少ないこともあり、陰性や不明瞭な結果を示すことがあります。このような結果がでてから、およそ1週間たってまだ生理が始まらない場合には、再検査するか又は医師にご相談ください。
2.生理周期が不規則な場合
生理の周期が不規則な場合は、前回の周期を基準にして予定日を求め、おおむねその1週間後に検査してください。結果が陰性でもその後生理が始まらない場合には、再検査するか又は医師にご相談ください。
廃棄に関する注意
●使用後のテストスティックは、プラスチックゴミとしてお住まいの地域の廃棄方法に従って廃棄してください。


【効能・効果】
使用目的
尿中のヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG)の検出〔妊娠の検査〕


【用法・用量】
使用方法
◆検査のしかた
※生理予定日の約1週間後から検査できます。
※朝・昼・夜いつの尿でも検査できます。
1 準備
1.アルミ袋からテストスティックを取り出し、先端のキャップをはずします。
※アルミ袋は使用直前まで開封しないでください。
2.キャップをテストスティックの反対側にはめ、キャップのグリップ部を持ちます。
2 A.尿をかけるまたはB.尿につける
A.採尿部を下に向けて、直接尿をかけます。
尿は採尿部全体にかかるように5秒以上かけてください。
※正面から採尿部に尿をかけて下さい。
注意 ※判定窓や側面へ向けて尿をかけないで下さい。
B.または、紙コップ等に尿を採り、採尿部全体がつかるように10秒間尿につけてください。
※採尿部のみをつけて下さい。
注意 ※採尿部以外はつけないで下さい。
3 静置
採尿部を下に向けたままキャップをかぶせ、平らな場所に置き、1〜3分待ってください。
注意 ※テストスティックの採尿部は水平より上に向けないで下さい。
注意 ※一度尿をかけた(つけた)テストスティックに再度尿をかけない(つけない)で下さい。
〔判定のしかた〕
1.最初に○窓に赤紫色のライン(終了ライン)が出ていることを確認してください。
2.次に□窓に赤紫色のライン(判定ライン)が出ているかどうかを観察してください。
3.下記の図と説明に従って判定してください。
※10分を過ぎての判定は避けてください。
陽性 □窓に赤紫色のラインが出た場合
妊娠反応が認められました。
妊娠している可能性があります。
できるだけ早く医師の診断を受けてください。
陰性 □窓に赤紫色のラインが出ない場合
今回の検査では妊娠反応は認められませんでした。しかし、その後も生理が始まらない場合は、およそ1週間後に再検査するかまたは医師にご相談ください。

<用法・用量に関する注意>
◆使用に際して、次のことに注意してください。
【採尿に関する注意】
●コップに尿を採って検査する場合、乾いた清潔な容器を用いてください。
●長時間放置した尿やにごりのひどい尿、異物が混じった尿は使用しないでください。
【検査手順に関する注意】
●操作は、定められた手順に従って正しく行なってください。
●キャップをテストスティックの反対側にはめる時、強く押し込まないようにご注意下さい。入れすぎると抜けなくなる場合があります。
●採尿部に尿をかけた後または採尿部に尿をつけた後は、採尿部を上方に向けないでください。終了ラインが出現せず判定ができない場合があります。
【判定に関する注意】
●判定の際は次のことに注意してください。
・反応途中は判定部全体が赤紫色になったり横しまの模様が現れたりします。この時点では判定しないでください。時間がたてば次第に消えていきます。尚、判定ラインは縦のラインとして現れます。
・尿量不足や尿のかけ方により1〜3分では判定できないことがあります。その場合、約10分以内に終了ラインが出れば判定可能です。
・判定ラインは尿中に含まれるhCGの量によって薄かったり濃かったりすることがあります。色調の濃淡ではなく、□窓内のラインの有無で判定してください。
・判定部の○窓に赤紫色のライン(終了ライン)が全くでない場合は判定不能です。操作ミス等が考えられますので、新しいテストスティックを使用して検査をやり直してください。
●妊娠以外にも、次のような場合、結果が陽性となることがあります。
・閉経期の場合
・hCG産生腫瘍の場合(絨毛性上皮腫など)
・性腺刺激ホルモン剤(hCGを含んだ特定の排卵誘発剤)の投与を受けている場合
●予定していた生理がないときでも、次のような場合、結果が陰性となることがあります。
・生理の周期が不規則な場合
・使用者の思い違いにより生理予定日の日数計算を間違えた場合
・妊娠の初期で尿中hCG量が充分でない場合
・妊娠によるhCGが非常に多く分泌した場合
(前回の生理より約2ヶ月以上経過した頃に大量にhCGが分泌されることがまれにあります)
・異常妊娠の場合(子宮外妊娠など)
・胎児異常の場合(胎内死亡、稽留流産など)
・胞状奇胎などにより大量のhCGが分泌された場合など
・正しく操作が行なわれなかった場合


【成分・成分量】
キットの内容及び成分・分量・検出感度
【内容】
1回用 テストスティック 1本
2回用 テストスティック 2本
5回用 テストスティック 5本
【成分・分量】
1テストスティック中
成分・・・分量
マウスモノクローナル抗hCG抗体・・・1.0μg
マウスモノクローナル抗hCG抗体結合金コロイド・・・6.0μg
【検出感度】
50 IU/L


【保管及び取扱い上の注意】
●小児の手の届かない所に保管してください。
●直射日光をさけ、なるべく涼しい所に保管してください。
●使用期限の過ぎたものは使用しないでください。
●使用直前までテストスティックのアルミ袋は破らないでください。
●品質を保持するために、他の容器に入れ替えないでください。


【その他記載事項】
保管方法・有効期間
室温保存 36ヵ月
(外箱に表示の使用期限内に使用してください。)

●Q&A
Q1.生理予定日後1週間経っていないのですが、検査してもいいですか?
A1.検査時期が早すぎると、妊娠していても尿中のhCGが少なく、陰性になる可能性があります。生理予定日後1週間まで待って検査をすることをおすすめします。
Q2.生理の周期が不規則でいつ検査したらいいか分かりません。(出産後、生理がまだないなど)
A2.目安として、性交渉の日から3週間以上経って検査します。
Q3.判定ラインがあるのかないのかはっきりしないのですが?
A3.色の濃さに関係なくたとえ薄くても□窓と○窓にそれぞれラインが出ていれば陽性と判定してください。しかし、判定に迷うような不明瞭な場合は判定をさけてください。妊娠初期においては、人によって尿中hCGが少ない場合があり、不明瞭なこともあるので、1週間後に再検査するか医師にご相談ください。
Q4.1〜3分後は陰性だったのですが、10分以上経ってラインが出てきましたが?
A4.今回は陰性です。10分を過ぎての判定は避けてください。しかし今後も生理が始まらないようなら、1週間後に再検査するか医師にご相談ください。
Q5.陰性の結果を得ましたが、その後も生理がないのですが?
A5.生理の周期が変動したり、予定日の思い違い等の理由で検査時期が早すぎると妊娠していても尿中のhCGが少なく、陰性となる可能性があります。妊娠している場合、初期段階のhCG濃度は日ごとに高くなりますので、1週間後に再検査するか医師にご相談ください。
Q6.薬の服用や飲酒は判定に影響しますか?
A6.かぜ薬、ピルの服用や飲酒による影響はありません。しかし、不妊治療などでhCGを含んだ性腺刺激ホルモン剤の投与を受けている場合は、影響を受けることがあります。その場合は最終投与から2週間以上経ってから検査してください。


【問い合わせ先】
この製品についてのお問い合わせは
(株)ミズホメディー【お客様相談室】
電話番号・・・0120-85-0323
電話受付時間・・・月〜金(祝日を除く)9:00〜12:00,13:00〜17:00


【製造販売元】
株式会社ミズホメディー
佐賀県鳥栖市藤木町5番地の4