【商品名】
パイロン 溶かしてのむかぜ薬 6包


【改定年月日】
2019年7月改訂


【添付文書の必読及び保管に関する事項】
この説明文書は服用前に必ずお読みください。
また必要なとき読めるように保存しておいてください。


【薬効】
ビタミンC配合総合かぜ薬


【リスク分類】
指定第二類医薬品


【作用と特徴】
ビタミンC配合総合かぜ薬

◇お湯または水に溶かしてのむ服用しやすいレモン味のかぜ薬です。
◇解熱鎮痛剤のアセトアミノフェンをはじめ、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりをおさえる抗ヒスタミン剤と2種類の鎮咳剤に加え、発熱で失われやすいビタミンCや、去痰作用のある生薬のカンゾウエキスを配合し、かぜの諸症状を緩和します。


【使用上の注意】
<してはいけないこと>
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故がおこりやすくなります)
1.次の人は服用しないでください
(1)本剤または本剤の成分によりアレルギー症状をおこしたことがある人
(2)本剤または他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を服用してぜんそくをおこしたことがある人
(3)15才未満の小児
2.本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないでください
他のかぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬など(鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬など)
3.服用後、乗物または機械類の運転操作をしないでください(眠気などがあらわれることがあります)
4.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
5.服用前後は飲酒しないでください
6.長期連用しないでください

<相談すること>
1.次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください
(1)医師または歯科医師の治療を受けている人
(2)妊婦または妊娠していると思われる人
(3)高齢者
(4)薬などによりアレルギー症状をおこしたことがある人
(5)次の症状のある人
高熱、排尿困難
(6)次の診断を受けた人
甲状腺機能障害、糖尿病、心臓病、高血圧、肝臓病、腎臓病、胃・十二指腸潰瘍、緑内障、呼吸機能障害、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、肥満症
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください
関係部位・・・症状
皮膚・・・発疹・発赤、かゆみ
消化器・・・吐き気・嘔吐、食欲不振
精神神経系・・・めまい
泌尿器・・・排尿困難
その他・・・過度の体温低下
まれに下記の重篤な症状がおこることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称・・・症状
ショック (アナフィラキシー)・・・服用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁などがあらわれる。
皮膚粘膜眼症候群 (スティーブンス・ジョンソン症候群)、 中毒性表皮壊死融解症、 急性汎発性発疹性膿疱症・・・高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、のどの痛み、皮膚の広範囲の発疹・発赤、赤くなった皮膚上に小さなブツブツ(小膿疱)が出る、全身がだるい、食欲がないなどが持続したり、急激に悪化する。
肝機能障害・・・発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振などがあらわれる。
腎障害・・・発熱、発疹、尿量の減少、全身のむくみ、全身のだるさ、関節痛(節々が痛む)、下痢などがあらわれる。
間質性肺炎・・・階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱などがみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
ぜんそく・・・息をするときゼーゼー、ヒューヒューと鳴る、息苦しいなどがあらわれる。
再生不良性貧血・・・青あざ、鼻血、歯ぐきの出血、発熱、皮膚や粘膜が青白くみえる、疲労感、動悸、息切れ、気分が悪くなりくらっとする、血尿などがあらわれる。
無顆粒球症・・・突然の高熱、さむけ、のどの痛みなどがあらわれる。
呼吸抑制・・・息切れ、息苦しさなどがあらわれる。
3.服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続または増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください
便秘、口のかわき、眠気
4.5〜6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください


【効能・効果】
かぜの諸症状(悪寒、発熱、のどの痛み、せき、たん、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和


【用法・用量】
1包を約100mLのお湯または水に溶かして、食後なるべく30分以内におのみください。
年齢・・・1回量・・・1日服用回数
成人(15才以上)・・・1包・・・3回
15才未満・・・服用しない

<用法・用量に関する注意>
●定められた用法・用量を厳守してください。
●お湯を加えて服用する場合は、やけどをしないようにご注意ください。
●冷水の場合は溶けにくいですが、よくかきまぜ分散させて、すぐにおのみください。


【成分・成分量】
パイロン 溶かしてのむかぜ薬は、褐色の散剤で、3包(4g×3・成人1日量)中に次の成分を含有しています。
成分・・・分量・・・作用
アセトアミノフェン・・・900mg・・・熱を下げ、痛みをおさえる
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩・・・3.5mg・・・くしゃみ、鼻みず、鼻づまりをおさえる
ジヒドロコデインリン酸塩・・・24mg・・・せきをしずめる
dl-メチルエフェドリン塩酸塩・・・60mg・・・せきをしずめ、たんの切れをよくする
無水カフェイン・・・75mg・・・痛みをおさえるはたらきを助けるほか、頭痛をやわらげる
アスコルビン酸(ビタミンC)・・・500mg・・・かぜのときに消耗しやすいビタミンCの補給
カンゾウ乾燥エキス(原生薬換算量 500mg)・・・70mg・・・たんの切れをよくする

添加物として アスパルテーム(L-フェニルアラニン化合物)、クエン酸、白糖、D-ソルビトール、ポビドン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、香料を含有しています。


【保管及び取扱い上の注意】
(1)直射日光の当らない湿気の少ない、涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり、品質が変化します)
(4)本剤は吸湿しやすい製剤です。1包を開封後は速やかに服用してください。また、開封状態で置いておくと粒が変色することがあります。変色した場合は服用しないでください。
(5)使用期限をすぎた製品は、服用しないでください。


【その他記載事項】
かぜを早く治すために、次のことに心がけてください
■安静
・無理な仕事や外出は避ける。
・暖かくして十分な睡眠

■保温
・着衣、室温・湿度に注意
・熱のあるときは入浴は避ける。

■栄養・ビタミン
・温かくカロリーの高い、消化しやすい食事
・ビタミンの補給は抵抗力を高め、かぜの回復を早めます。

■のどの保護
・禁煙と室内の湿度を適度に。
・外出後は必ずうがい。


【問い合わせ先】
本品についてのお問い合わせは、お買い求めのお店、または下記までお願いいたします。
シオノギヘルスケア株式会社 「医薬情報センター」
電話番号・・・06-6209-6948
電話受付時間・・・9時〜17時(土、日、祝日を除く)


【製造販売元】
日東薬品工業株式会社
京都府向日市上植野町南開35-3