【商品名】
ウー・マン チェックLH 12回用


【改定年月日】
2018年10月作成(第1版)


【添付文書の必読及び保管に関する事項】
ご使用に際して、この添付文書を必ずお読みください。また、必要な時に読めるよう大切に保管してください。


【薬効】
排卵日予測検査薬 一般用検査薬


【リスク分類】
第一類医薬品


【作用と特徴】
排卵日予測検査薬
一般用黄体形成ホルモンキット
一般用検査薬

排卵日を事前に把握することの重要性
妊娠は卵子と精子が互いに生存している時期に出会うことから始まります。女性の体内での精子の生存期間が約2〜3日であるのに対し、卵子は排卵後、約24時間しか生存しないといわれています。従って、排卵の前又は直後の性交が最も妊娠しやすく、妊娠を望む上で排卵日を事前に把握することはとても大切なことです。

検査の原理
黄体形成ホルモン(LH)は、女性ホルモンの一種で、普段から少量分泌されています。生理(月経)周期の中頃に短期間ですが、このLHの分泌量が急激に増加します。このLHの大量分泌をLHサージといい、LHサージから約40時間以内に排卵が起こるといわれています。「ウー・マンチェックLH」は尿中に分泌されるLHを検出しLHサージをとらえ、排卵日の予測の補助を行う検査薬です。この検査薬は、LHサージを検出するもので、排卵を確認するわけではありません。6周期検査し、適切な時期に性交しても妊娠しない場合は、医師にご相談ください。


【使用上の注意】
<してはいけないこと>
●避妊目的で使用しないでください。
本品は、排卵日予測の補助を目的とした検査薬であり、避妊目的には使用できません。性能上確実に排卵日を特定できるわけではありません。

<相談すること>
1.次の人は使用前に医師に相談してください
●不妊治療を受けている人
●適切な時期に性交をもっても1年以上妊娠しない人
●生理(月経)周期が極端に不順又は経血量が異常など月経異常がある人
2.次の人は医師、薬剤師に相談してください
●検査期間中、陰性が続きLHサージが確認できない場合(早期に相談)
●6周期検査し、適切な時期に性交しても妊娠しない場合
●この説明書の記載内容で分かりにくいところがある場合

<その他の使用上の注意>
検査時期に関する注意
●1日1回検査する場合:1日1回毎日ほぼ同じ時間帯に検査してください。
●1日2回検査する場合:1日2回(例えば朝夕)検査をしてください。毎日ほぼ同じ時間帯に検査してください。
廃棄に関する注意
●使用後のテストスティックは、不燃焼ゴミとしてお住まいの地域の廃棄方法にしたがって廃棄してください。


【効能・効果】
使用目的
尿中の黄体形成ホルモン(LH)の検出(排卵日予測の補助)


【用法・用量】
検査のタイミング
ご自分の生理(月経)周期から換算して、次の生理(月経)開始予定日の17日前から検査を開始してください。生理(月経)周期が不規則な方は最近の2〜3周期の中で一番短かった周期を目安にして、次回生理(月経)開始予定日を決めてください。
●この表は、月経開始日から数えて何日目に検査を開始するかを示しています。
●生理(月経)周期が41日以上の方は、次の生理(月経)開始予定日の17日前から検査を開始してください。

検査のしかた
検査開始日から、毎日ほぼ同じ時間帯に検査をしてください。
・アルミ袋からテストスティックを取り出し、キャップを外す。
・テストスティックのグリップを持ち、下の図のように、採尿部に5〜10秒尿をかけて濡らす。
容器を使用する場合は、乾いた清潔なカップに尿を採り、テストスティックの採尿部を5秒程度浸します。
※尿を10秒以上かけたり、10秒以上浸さないでください。
“判定窓”部分に尿をかけないでください
・テストスティックの採尿部にキャップをして、判定窓が上向きになるように平面に置き、時間を計測する。
試験が始まると、ピンク色の液が判定窓を移動していきます。赤色のラインが見えるまで5〜10分間待ってください。10分を過ぎての判定はさけてください。

判定のしかた
判定窓のテストライン【T】(キャップ側)とコントロールライン【C】の色の濃さを比較して、陽性・陰性の判定をしてください。
初めて陽性になったときが、LHサージが検出されたということであり、間もなく排卵が起こるというしるしです。
・陽性:[基準]ラインに比べて[判定]ラインが濃い、もしくは同等の濃さの時
初めて陽性になった日か、その翌日が最も妊娠しやすい時期(排卵日)です。
LHサージが検出されました。間もなく排卵がおこると予測されます。
・陰性:[基準]ラインに比べて[判定]ラインが薄い、もしくは出ない時
今回の検査ではLHサージが検出されませんでした。
翌日以降もほぼ同じ時間帯に陽性になるまで検査を続けてください。
・判定不能
[基準]ラインと[判定]ラインの両方出ない時
[判定]ラインのみ出た時
今回の検査では判定できませんでした。
新しいテストスティックを使用して、再検査してください。
余ったテストスティックは、使用期限内であれば次回以降の検査にご使用できます。

検査結果
排卵から約2週間後に、生理(月経)は始まります。LHサージをとらえるために、次回生理(月経)開始予定日の17日前から検査を開始すると、生理(月経)予定にずれが生じない典型的な例では、検査開始から約3日目に初めて陽性が現れます。(検査結果には個人差があります。また、あくまでも典型的な例であり、異常がなくてもずれる場合があります。)

<用法・用量に関する注意>
使用に際して、次のことに注意してください。

[採尿に関する注意]
●にごりのひどい尿や異物がまじった尿は、使用しないでください。
●検査前4時間程度はできるだけ排尿しないでください。
●検査前に、水分を過剰にとらないでください。
●検査前に多量の発汗を伴う運動は避けてください。
●コップに尿を採って検査する場合、乾いた清潔な容器を用いてください。

[検査手順に関する注意]
●採尿後は、速やかに検査を行ってください。尿を長く放置すると検査結果が変わってくることがあります。
●操作は、定められた手順に従って正しく行ってください。
●尿は、テストスティックの採尿部のみに浸し、判定窓部分にはかけないでください。

[判定に関する注意]
1.検査初日から陽性になった場合
既に排卵された可能性があります。妊娠を望む場合は、できるだけ早く性交することで、妊娠の可能性が高まります。また、陰性に変わることが確認できるまで検査を続けてください。(確認できない場合は、判定に関する注意3.を見てください。)
2.検査期間中、陰性が続く場合
早期に医師、薬剤師に相談してください。通常、排卵期に、本品を使用すると陽性となりますが、女性の内分泌的背景、例えば不規則な生理(月経)周期、短期LHサージ(12時間以内)などの原因で、まれに陽性とならないことがあります。
3.検査期間中、陽性が続く場合
早期に医師の診療を受けてください。妊娠、分娩後、流産後、胞状奇胎・絨毛癌等の絨毛性疾患、人工妊娠中絶後、あるいは不妊治療のための薬剤投与、内分泌障害、閉経期などでは、排卵と無関係に、陽性が続く場合があります。
4.検査をし、その都度陽性を確認した上で適切な時期に性交しても6周期以上妊娠しない場合
妊娠しにくい原因は排卵に関する問題だけではありません。できればパートナーと一緒に医師と相談してください。ただし30歳代後半以上の方、結婚後妊娠できない期間が長い方、早期の妊娠をご希望の方は早めに受診することをお勧めします。LH等のホルモンを含む不妊治療薬を投与されている場合は、LHサージでなくても結果が陽性となることがあります。


【成分・成分量】
キットの内容及び成分・分量・検出感度
【内容】7回用:テストスティック・・・7本 12回用:テストスティック・・・12本
【成分・分量】1テストスティック中
成分・・・分量
金コロイド標識抗黄体形成ホルモン・モノクローナル抗体(マウス)・・・0.7μg
抗黄体形成ホルモン・ポリクローナル抗体(ヤギ)・・・2.6μg
抗マウスIgG・ポリクローナル抗体(ヤギ)・・・0.34μg
【検出感度】25mIU/mL


【保管及び取扱い上の注意】
●小児の手の届かない所に保管してください。
●直射日光を避け、湿気の少ない所に保管してください。
●冷蔵庫内保管はしないでください。
●品質を保持するために、他の容器に入れ替えないでください。
●使用期限の過ぎたものは使用しないでください。
●使用直前に開封し、アルミ袋開封後は、速やかに使用してください。
●開封前にアルミ袋が破損している場合は、使用しないでください。


【その他記載事項】
保管方法・有効期間
室温(1〜30℃)保存 36ヶ月(有効期間は外包に記載)


【問い合わせ先】
商品についてのお問い合わせはお買い求めの薬局・薬店又は右記までご連絡いただきますようお願い申し上げます。
不二ラテックスお客様相談室
電話番号・・・0282-27-0193
電話受付時間・・・9:00〜17:00(土、日、祝日を除く)


【製造販売元】
不二ラテックス株式会社
栃木県栃木市国府町150